英語で「さらに」を意味する単語のニュアンスの違い、使い分けは?(On top of that・Besides・In addition to・As well as・Additionally・Moreover・Furthermore・Likewise)
Canteenです。
「さらに」を意味する英単語はかなりたくさんあります。日本語でも、例えば、さらに、加えて、もっというと、などいろいろな表現があるように英語でも、On top of that・Besides・In addition to・As well as・Additionally・Moreover・Furthermore・Likewiseとたくさんあります。
英語で「さらに」を意味するこれらの単語のニュアンス・意味の違いや使い分けについて、アメリカのNativeの英語の先生による解説をもとにご紹介していきます。
英語で「さらに」を意味するOn top of that・Besides・In addition to・As well as・Additionally・Moreover・Furthermore・Likewiseのニュアンスや意味の違い
On top of that:それに加えて
”On top of that”は「それに加えて」という意味です。
直訳すると、「その上に重ねて」ということになるのかなと思います。Nativeな響きがしますね。”On top of that”は、本当によく使われるカジュアルな表現です。フォーマルな表現ではないですが、仕事の会議なんかでも頻繁に聞きます。
My car needs four new tires, and on top of that the brakes need to be replaced.
上記の例文では、新しい4つのタイヤに加えて、ブレーキの交換が必要という意味です。
Besides:それに
”Besides”は、日本語で「それに」という意味です。
“Besides"も”On top of that”と同様にカジュアルな表現です。
I can’t go, and besides, I wouldn’t go if I could.
上記の例文では、行くことができないし、それに行くことができたとしても行かないよ、というように使われています。
In addition to:加えて
”In addition to”は、日本語の「加えて」という意味です。
”In addition to”は、後に紹介する”Moreover”ほどはフォーマルではないですが、ややフォーマル気味の表現です。
In addition to soup, several salads were served.
上記の例文では、スープに加えていくつかのサラダも提供されていた、というように使われています。
As well as:同様に
”As well as”は日本語で「同様に」という意味です。
”As well as”は、”In addition to”と同様にややフォーマル、セミフォーマルな表現です。日本語でもややフォーマルな響きがしますね。
The coach, as well as the team, is ready.
上記の例文では、チームと同様に、コーチも準備できている、ということを表しています。
Additionally:加えて
”Additionally”は、日本語で「加えて」という意味です。
”Additionally”は、”as well as”や”in addition to”と近い表現です。セミフォーマルな響きで、フォーマルさも上記2つと同じです。これら3つの単語は、真剣な議論や論争の時に使うというよりは、”Trying to be helpful”な響きがあります。
通常、よく文頭で使われますし、文中でも使えます。
This interactive map shows all locations of photographs, and additionally viewers can visit a virtual exhibition.
上記の例文では、「加えて」という意味で情報を足すために使われています。
Moreover:その上
Moreover”は、「その上」という意味です。
”Moreover”は、it’s not friendly. During argument.ということで、フレンドリーな響きはなく議論の中で使われたりします。フォーマル、あるいは法的な文書の響きがします。
Moreover, this brew appears to kill insects faster than either of its ingredients does alone.
上記の例文では、「その上」この抽出物は昆虫をより早く殺すようだ、というやや堅い文章の中で”Moreover”が使われています。
Furthermore:その上
”Furthermore”は、「その上」という意味です。
”Moreover”に非常に近い意味で、かなりフォーマルな表現です。議論の中で使われます。常に、文頭で用います。
Moreover, this brew appears to kill insects faster than either of its ingredients does alone.
上記の例文では、「その上」この抽出物は昆虫をより早く殺すようだ、というやや堅い文章の中で”Moreover”が使われています。
Likewise:それに・こっちも・同じ様に
”Likewise”には、「それに」「こっちも」、「同様に」という3つの意味があります。
Nativeの英語の先生によると、親にはなるべく使わない様に言われていたそうで、”Very informal”な表現とのことでした。”Not beautiful. Gangstar word.”だそうです。私はあんまりピンとこなところはありますが、確かにアメリカに来てから、あまり”Likewise”は聞かない気がします。映画とかでは、よく使われるみたいです。
いずれにしても、少なくともかしこまった場では使わない方が無難そうです。
The owner of the restaurant is likewise the owner of the deli next door
上記の例文では、また、その上という意味で「それに」という用法で使われています。”Also”と置き換えられます。
Answered “likewise" to “Pleased to meet you"
上記の例文では、私も、こちらこそ、という意味で「こっちも」という用法で使われています。
Your sister is helping and you should do likewise.
上記の例文では、同じ方法で、という意味で「同様に」という用法で使われています。
英語で「さらに」を意味する単語の意味・ニュアンスの違いのまとめ
このように、「さらに」には様々な言い方がありますね。基本的な違いは、意味の違いというよりはカジュアルかフォーマルか、表現のかたさにあります。
非常にカジュアル:”Likewise”
カジュアル:”On top of that”と”Besides”
セミフォーマル:”In addition to”と”As well as”と”Additionally”
フォーマル:”Moreover”と”Furthermore”
余談ですが、文法上のフォーマルさのレベルのことを”Register”という単語で表します。
日本語でもそうですが、注意が必要なのは完全に分かれているのではなくて、どちらで表現しても問題ないような場合があることです。場面によって、どちらが近しいかの差はあるかもしれませんが、言葉なので多少ニュアンスが単語の間でオーバラップしているところがあります。
機械的に判断するのではなくて、もし、Nativeと話す機会がある人であれば、基本は彼らが使う方法を真似するのが一番です。
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