【徹底解説】USで運転免許申請時にSAVEでトラブった場合の解決方法!

2019年8月4日

SAVEで免許取得できずトラブった私自身の体験談

ここまではまとめた形でなるべくわかりやすくお伝えしてきたつもりですが、こちらでは実際にどういう経緯だったのかを参考までに記載しています。愚痴っぽい文章になっていて恐縮ですが、より詳しく状況を記載していますので、よければご一読ください。

MVC訪問1回目:North Bergen & MVC訪問2回目:Lodi

アメリカへの入国後、1ヶ月ほどしてからNorth BergenのMVCに行ったところ、そもそもProof of Addressの賃貸契約書が電子署名だからダメだとか言うおばちゃんのせいで、IDチェックする完了できず、止む無くその足でLodiのMVCに向かったところ、Lodiでは電子署名の賃貸契約書はOKだった(North Bergenのおばちゃんへの怒り)が、その後にSAVEシステムがどうとか、確認できないから待てとか英語でややこしいことを言われて、電話番号を教えたら謎の紙をもらった。窓口のおばちゃんからは3〜4日後に来いと言われる(ブログ界隈での体験談を見ると電話してくれるようだが電話するとかしないとかの話すら出なかった)。

帰宅後、訳がわからないためネットで調べたところCase Checkというところで進捗状況を確認できることがわかったので調べたところ、すでに「Case Retuned to Agency(完了)」のステータスとなっていたため、翌日にLodiのMVCへ行ったところ、前日とは別のおばちゃんにまだ1日しか経ってないのになぜ来たんだと怒られ退散。今振り返ってみると、「Case Retuned to Agency(完了)」のステータスを印刷して見せておけばよかったと後悔。。。

MVC訪問3回目:Lodiにておばちゃんに怒られる

初回訪問時から4日程度経った後、LodiのMVCへ3回目の訪問をしたところ、なぜこんなに早く来たんだ、大体8〜10営業日かかるんだから来週出直してこいと怒られて退散。言っていることが担当者によって変わるし、アメリカが無茶苦茶な国だということを認識。自分でなんとかしないと待っても意味はないと悟り、ネットで色々調べ始め、SAVEシステムのHelpやCBP、USCIS、MVCカスタマーサービスへのメールや電話での問い合わせを始める。

ただ、I-94の情報に誤りがあるわけでもなく、何が問題なのかわからず、どこに問い合わせてもMVCに直接行って確認しろの一点張りで埒が明かない。そんな中、ブログ情報で過去の入出出国歴の記録が漏れていたことが原因であった事例を発見した。

I-94から確認できる自分自身のTravel Historyを見てみると、2年ほど前にアメリカへ行った際の出入国のLocationがUnavailableとなっていることに気づき、これが問題なのかもしれないということで、CBPへ修正依頼のメールをしたところ、

The travel history function on the i94.cbp.dhs.gov is designed to assist travelers, such as those applying for visas or permanent residence. It is not an official record and occasionally does not include all travel records held by CBP. CBP will not make updates to travel history. If you are unable to retrieve your travel history on the i94.cbp.dhs.gov website and you need it, you can consider submitting a Freedom of Information Act request at cbp.gov/foia/.

という返答が来て、「CBPはTravel Historyのアップデートしてやんないよ」ということだった。打つ手が思いつかなくなり絶望する。

MVC訪問4回目:Lodi

そうこうしているうちにおばちゃんに言われた10営業日が経過したので、4回目のLodiのMVC訪問。平日の昼前の比較的空いている時間帯に行ったこと、さらに運良く今回は割と親身になってくれる窓口担当者のおばちゃんに当たったため、もう4回も来てて最初の申請から3週間も待たされていること、SAVEシステムのCase Check結果の印刷物を見せて、「Case Retuned to Agency(完了)」となっていることを見せたところ、再び電話番号を初回訪問時と同様に紙に書かされ、Supervisorに相談すると言われた。SupervisorにFAXして対応してもらう時間考えると、3〜4日後に来いと言われる。電話番号を聞くくせに絶対に終わったら電話するとは言ってくれない。どうせすると言ってもしてこないだろうし、おばちゃんが今までの中では一番親身になってくれたため引き下がる。

USCIS field officeのアポイント取得と訪問結果

MVCは何が問題なのかわかっていない様子なので、私の移民情報に問題がないかをUSCISに問い合わせなければ埒が明かないと考え、USCISに電話したり訪問しようとするが、Call Centerの自動音声ガイダンスの分岐が多すぎてどこに問い合わせればよいのかわからなかった。また、ネットで調べたところ最寄りのUSCIS field officeはアポなし訪問はできないことがわかったが、Info Passなる予約システムでの予約を受け付けていないということでどうやってアポどりすればいいのかわからず途方に暮れる。

USCISへの電話の自動音声ガイダンスを粘り強く聞き続けていると、英語かどうか(1)→すでに申請しているケースかどうか(申請していないので、2)→アポイントを取る、変更する(1)と進んでいくとアポ取りの電話につながることを理解できたので進めていった。その後、電話が込み合っているとのアナウンスで20〜30分待たされて、ようやく人間の担当者と話ができた。

事情を説明したところ、アポ取りの電話をUSCISの方から折り返し48〜72時間以内にするとのことだった。本当に折り返してくるのか疑心暗鬼になりつつも、電話を取り逃すとクソめんどくさいので、携帯電話を肩身はなさず携帯していたところ2日くらいしてから電話あり。そこで、再度事情を詳しく伝えたところ移民情報かステータスを確認できないような?ことを言い出したので、やはり移民情報そのものに問題があったと認識して、その電話で修正できないのか聞いてみたが、無理とのことだった。

Zip cordを伝え最寄りのUSCIS field officeを紹介してもらい、ようやくアポイントが取れた。電話したのが11時くらいだったにもかかわらず、その日の13時のアポを始め提案される。仕事中に電話していたし、そんなにすぐ行けるわけない。そんなすぐ行けるわけないじゃんといらいらしつつ、2日後の朝にアポを変更してもらった。

2日後の早朝のアポに向かった。当日はあいにくの土砂降りの雨で、疲弊しつつバスや電車を乗り継ぎ、治安が悪いから自家用車で行かない方がいいとアメリカ人の同僚から伝えられたNewarkのUSCIS field officeに向かった。駅のバスターミナルでのバス停がどこかわからず、四苦八苦しつつもなんとか30分ほど前に到着することができる。Newark pen stationのバスターミナルは二ヶ所あります。カスタマーサービス等でバスの番号を伝えて、バス停の場所と記号(3-Aみたいな)のを確認しましょう。治安を考えるとUberで行ったほうがよいかもです。到着した連邦政府のビルの入り口ではめちゃくちゃ厳重な身体検査を受ける。両手つかされたり足伸ばしたりさせられて時間を食った。あそこまで厳重な所持品、身体検査は生まれて初めてだった。セキュリティチェックの入り口は大通りの手前と奥の二ヶ所があります。手前にみんな行きがちなので奥側から入ると空いていて吉です。

検査をくぐり抜けた先にいた強そうな黒人のオフィサーにUSCISにアポがあって来た旨を伝えたところ、(記憶違いでなければ)3階に行けとのことだったので向かった。朝の8時半のアポだったため、わりかし空いていてすぐに担当者と話しができたが、めんどくさ顔の黒人のおばちゃんに回され、事情を説明したところはじめはMVCに行って確認しろの一点張りだった。それは何度もしたし、どうしようもなくてここに来た旨を伝えたところ渋々入国情報等の確認をし始めたが何も問題ないとのことで、あなたのためにできることはないと言われ、それでも粘ったところあなたのためにこれ以上時間は使えないと言われる。止む無く退散。ただ、移民情報自体には何の問題もないことを確認できたので、それは収穫であった。USCISのおばちゃんからはどうして同じMVCに行くのかと怒られた。違うところで試してみろと言われる。相談した会社の同僚からも同じことを言われていたし、担当者によって対応や言うことがコロコロ変わるということを私自身も認識し始めていたので、次はLodi以外のMVCに行くことにした。

MVC訪問5回目:North BergenにてSAVEシステムダウン

その日の夕方に以前、電子署名の賃貸契約書を受け付けてくれなかったために敬遠していたNorth BergenのMVCに行ってみたところ、前には持っていなかったクレジットカード受領の郵送物があったこともあってか若い女性の窓口担当者は6ポイントを含めた書類上は問題ない旨を確認してくれた。しかし、その日の4時半からSAVEシステムがダウンしているので申請は受け付けられない旨を伝えられる。訪問したのは5時だった。ただ早く仕事を終わらせたいだけなのではないかと、本当かどうか疑心暗鬼になりつつもどうせ試験を受けられないだろうと全く期待していなかったので特にヘコむこともなく帰宅する。

SAVEの検証ステップがStep3に進んだことを確認

クソめんどくさいが、MVCにもう一回行くしか他にやりようがない。思いつく限りやれることはほぼやったしなー、最悪免許取れないかもなーと、多少投げやりな気持ちになり始めていたが、何の気なしに念の為Case Numberを使ってCase Checkしてみると、ステータスが変更されており、最大21日待ちの「Case Under Review(検証中)」となっていた。Lodiのおばちゃんが確かにSupervisorに連絡してくれたおかげだと思われる。この表示と待ち時間の長さからSaveの追加の検証プロセス最後のThird Stepまで進んだことを悟る。ただ、ネットサーフィンで得た情報によると、問題なのはこのThird stepを完了しても最悪SAVEが移民ステータスをVerifyできない場合があることである。ドキドキしながら「Case Retuned to Agency(完了)」となるのを待った。

Case Returned to Agency

ちょこちょこ確認していたSAVEのステータスが、「Case Under Review」になって10日ほどしたある日、「Case Returned to Agency」になっていることを発見。仕事の合間を縫ってNorth BergenのMVCへ仕事終わりに向かうも、あまりの混雑の様子に心を折られ退散する。

最後のLodiのMVCへ

初心に戻って縁起の良いLodiのMVCへ平日の朝早くに向かう。いつもどおりのID確認の手続きを進めていくと、おばちゃんからちょっと待つように言われしばらくすると、番号呼ばれるまで座って待っていろと次のステップに進めてもらうことができた。めちゃくちゃ苦労したがなんとか受験までたどり着けることになり感無量。ただ、試験を受けると想定よりもだいぶ難しく危うく落ちるところだったが、なんとか一発で合格しその日に念願の運転免許証を取得。試験も試験を受けるまでもめちゃくちゃ難しかった。。。

入国からは丸2ヶ月と最初のMVCへの申請から丸1ヶ月後の免許取得であった。

参考になる運転免許取得に関するSAVEトラブルの体験談

ブログ界隈で参考になるSAVE関連トラブルの体験談がありましたので、ご紹介しておきます。とっても参考になりますので、ぜひチェックしてみてください。

SAVEシステムが抱える問題

SAVEシステムが抱える問題は下記の記事にわかりやすく書かれています。

抜粋すると、

  • SAVE関連でトラブルが起きてもSAVEシステムにアクセスできるのはエージェンシーのみで個人はアクセスできない。(エージェンシーにはトラブルに陥っている申請者個人を救済する動機がありません
  • トラブル時の追加の検証プロセスをエージェンシーが実施しないことがある
  • エージェンシーは何が問題なのかを申請者個人に伝えないことがよくある
  • その結果、申請者個人は何が問題なのかを知ることができないことに加え、SAVEシステムに直接働きかけることができない。
  • エージェンシーの担当者がSAVEシステムのことを理解していない。

アメリカでの生活に必須な自動車免許の取得を含めた、外国人にとって必要なプロセスを適切に完了できない弊害を被っている外国人が残念ながら非常に多く存在しています。

まとめ

USでは残念ながら自分自身が必要十分な手続きを踏んだとしても、移民局等の行政のスタッフのミスやシステムの欠陥によりしばしば避けがたいトラブルに見舞われます。むちゃくちゃイライラしますが、アメリカの行政のクオリティはこんなもんです。そんなもんだと諦めてなんとか自分自身で解決方法を探っていく必要がありますし、アメリカでは自己で主張しなければ何も得られません

自分がどれだけ困っているのか、そして正当な手順を踏んで入国しているのかを印刷物等の物的証拠を交えながら、わかりやすく相手に説明し、かつ同情を誘いながら協力を引き出すことが大切です。担当者によって対応が変わりますので、担当者がイマイチな場合には日を改めたり、訪問するMVC等のオフィスを変えることも選択肢の1つとしておくと良いと思います。

上記のトラブルシューティングは私の経験と調べた情報を元に記載しています。ひょっとしたら間違っている情報もあるかもしれません。あくまで参考程度にご参照ください。記載内容の誤りによって引き起こされたいかなる損害についても責任は負いかねますのでご了承ください。

アメリカへの移住時にSAVEシステム関連のトラブルに見舞われている方の一助になりましたら幸いです。

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