英語で「環境・雰囲気」を意味する単語のニュアンスの違い、使い分けは?(Environment・Surroundings・Atmosphere・Ambience・Mood・Vibe)

2020年4月29日

Canteenです。

周囲の様子、すなわち「環境・雰囲気」を意味する英単語はかなりたくさんあります。日本語でも、例えば、環境、周囲、雰囲気、感じ、様子などいろいろな表現があるように英語でも、Environment, Surroundings, Atmosphere, Ambience, Mood, Vibeとたくさんあります。

英語で「環境・雰囲気」を意味するこれらの単語のニュアンス・意味の違いや使い分けについて、アメリカのNativeの英語の先生による解説をもとにご紹介していきます。

英語で「環境・雰囲気」を意味する単語のニュアンスの違い、使い分けは?(Environment・Surroundings・Atmosphere・Ambience・Mood・Vibe)

英語で「環境・雰囲気」を意味する単語のニュアンスの違い、使い分けは?(Environment・Surroundings・Atmosphere・Ambience・Mood・Vibe)

Environment:環境

“Environment"は「環境」という意味です。

Environmentは大きな意味での物理的に存在する周囲の環境を表します。地球環境の他、労働環境、家の環境、近所の環境など幅広く使えます。ただ、次に出てくるSurroundingsと違って、概念的な全体的な環境です。

Native

The mother’s monotonous environment and condition of life make the story seem both natural and true.

上記の例文では、母親の単調な「環境」、すなわち母親の周囲の環境を概念的に表しています。

Surroundings:周囲

“Surroundings"は「周囲」という意味です。

周りの様子を指します。あなたは”Surroundings”の中心にいます。

”Surroundings”はよく周りに気をつけなさいと子供にしつける時によく使います。例えば、be aware of your surrounding, keep your eye on all surroundings, to give warnings; pay attention to surroundings.のような感じです。つまり、実際に目の前にある周囲の様子を表しています。

Native

In the immediate surroundings of the temple there is an open space.

上記の例文では、お寺のすぐ「周り」には開けたスペースがあります、という意味です。実際にある物理的な周囲の様子を表しています。

Atmosphere:雰囲気

Atmosphere”には2つ意味があります。1つは大気・大気圏、2つ目は雰囲気です。

「環境」と紛らわしいのは2つ目の雰囲気の方です。日本語の雰囲気に一番近いですが、人の雰囲気ではなく、状況に応じた場の雰囲気に用います。素晴らしい雰囲気、職場の雰囲気、神秘的な雰囲気のように使えます。その雰囲気は心情や感情に応じて変化します。

Native

Does the classroom atmosphere feel positive and conducive to learning, and do the teachers seem warm and responsive?

上記の例文では、クラスの「場の雰囲気」がポジティブだという意味で使われています。

Ambiance:空気感

Atmbiance”は空気感という意味です。

Ambienceはフランス語由来の単語で、パーティ、ミーティング、レストランの雰囲気がよいといったような場所のような特定の物の固有な、あるいは独特な雰囲気を表します。社会的な雰囲気を意味し、通常、人がいる場所に使います。

Native

The restaurant’s soft music and candlelight gave it a romantic ambience.

上記の例文では、レストランの独特な雰囲気がロマンティックだという意味です。

Mood:機嫌

Atmbiance”は機嫌という意味です。

“Mood"は"Atmosphere"に似ていますが、人などの個々の雰囲気に使います。雰囲気というよりは「機嫌」のほうがより適切な日本語かもしれません。また、日本語のムードと同じように会議のムードのような使い方もできます。

Native

He’s been in a good mood all week.

上記の例文では、彼がずっといい雰囲気だったということで彼個人の機嫌を表しています。

Vibe:感じ

Vibe”は感じという意味です。

Vibeは振動の意味で用いますが、インフォーマル(砕けた)表現で、Moodと似ていますが、直感的に感じる人や物の独特な「感じ・感触」を表します。人々が楽しんでいる場、グループ、イベントに使います。日本語だと「感じ」が一番近い表現かもしれません。

Native

Though zebra print looks positively of the moment, it also conveys a groovy retro vibe.

上記の例文では、Vibeがレトロな「独特な感じ」を表しています。

英語で「環境・雰囲気」を意味する単語の意味・ニュアンスの違いのまとめ

このように英語には日本語のように周りの環境や雰囲気、人や場所の様子を表す様々な言い方がありますね。

英単語意味他との違い
Environment環境大きな意味での物理的に存在する周囲の環境を表します。
Surroundings周囲周りの様子を指します。あなたは”Surroundings”の中心にいます。
Atmosphere雰囲気人の雰囲気ではなく、状況に応じた場の雰囲気に用います。
Ambiance空気感パーティ、ミーティング、レストランの社会的な雰囲気を意味し、通常、人がいる場所に使います。
Mood機嫌人などの個々の雰囲気に使います。
Vibe感じ砕けた表現で、直感的に感じる人や物の独特な「感じ・感触」です。

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