【めちゃ詳しい】アメリカ・ニュージャージー州の運転免許の取得方法!
- 1. ニュージャージー州での運転免許の申請に必要な書類
- 2. ニュージャージー州での運転免許証の申請におすすめのMVC
- 3. ニュージャージー州の運転免許の申請書類
- 4. 申請、受験そして免許発行までの流れ(LodiのMVC)
- 5. 2ページ目へ
- 6. ニュージャージー州の免許取得に必要なテスト
- 7. ニュージャージー州の運転ルール
- 7.1. 運転免許証の概要
- 7.2. 携帯電話の使用
- 7.3. シートベルトの着用
- 7.4. 子供の乗車ルール
- 7.5. 自動車のコンディション
- 7.6. アイドリング
- 7.7. ハンドルの持ち方
- 7.8. 減速、右左折時の合図
- 7.9. 駐車の方法
- 7.10. 遅すぎる運転
- 7.11. センターラインを越しての追い越し
- 7.12. Keep Rightの原則
- 7.13. 通行優先権
- 7.14. 横断歩道にいる歩行者
- 7.15. 交差点の通行
- 7.16. 右左折
- 7.17. 線路横断
- 7.18. スクールバスのための停車
- 7.19. 冷凍デザート輸送トラック(アイスクリーム売ってるトラック)のための停車
- 7.20. 緊急車両のための停車
- 7.21. 車検
- 7.22. その他
- 8. 模擬テスト
- 9. まとめ
ニュージャージー州の免許取得に必要なテスト
実技試験を免除された場合には、
- 視力検査
- 知識試験(選択問題)
の検査とテストがあります。
視力検査
視力検査はアルファベットの読み上げです。1列分の文字か数字か(5文字くらい?だった気がします)をすべて読み上げるように指示されます。
知識テスト(筆記試験、Knowledge test)
知識検査は50問のテストから構成されています。40問正解すると合格です。1問回答するたびに、その回答が正解か不正解かどうかがすぐに分かります。
そのため、10問不正解した時点で不合格です。全問回答しなくても40問正解した時点で合格で終了となります。
受験時のポイントはわからない問題をスキップすることです。わからない問題があれば、容赦なくスキップしましょう。スキップした問題は、全問目を通した後に再度表示されますので、いずれは回答をしないといけないですがわからない問題を後回しにして確実に正解できる問題で40問正解すればよいのです。
知識テストは日本語でも受験可能です。日本語訳が下手くそで分かりづらい場合には、英語の表示も確認しつつ問題を読み進めていきましょう。少なくとも私が受験したLodiでは日本語で受けられました。
40問中30問まではほぼノーミスでしたが、そこから先の20問は自信がかなりないか、全く覚えていない内容だったので、かなりギリギリでの合格でした。3回試験を失敗すると6ヶ月間受験できなくなるらしいです。。。
消火栓から何フィート以内に停車してはいけないとか、未成年の人の運転の条件とか細かいところを結構聞かれます。飲酒運転の規定でウイスキー1オンス半が他のビールやワインでどの量に相当するかとか、車検はニュージャージー州へ引っ越して何ヶ月以内に受けないといけないとか、知らないことをいっぱい聞かれました。
全問回答すると、回答にかかった時間とか間違った問題数とか結果のまとめが表示されます。その後、終了ボタン押したら終わりです。終わったらその場で手を挙げて、受付のおばちゃんを呼びましょう。
知識テストに不合格になった場合
残念ながら不合格になった場合には、次の受験まで7日間空ける必要があります。7日毎に1回受験機会を与えられます。月曜に不合格になった場合に、次の月曜日に受験できるかはよくわからないです。火曜日に行ったほうが無難かもしれないです。
MVCのおばちゃんに確認したところ、再受験のためにMVCに次に行くときは直接試験会場へ向かいましょう。IDチェック等を初めから繰り返す必要はありません。
ニュージャージー州の運転ルール
ローカル・ルールが多数あるニュージャージー州の運転免許の筆記試験は、勉強しないと突破は難しいです。1夜漬けでも人によっては合格できるようですが、かなり厳しいと思います。いずれにしても長くニュージャージー州で運転する以上は運転規則を把握しておく必要があると思います。
注意が必要なのは州によって運転ルールが異なることです。あくまで、ニュージャージー州のルールであることを忘れないでください。
日本の運転教本に当たるニュージャージー州のドライバーズマニュアルがめちゃんこ長いので、重要そうなところだけをかいつまんでご紹介していきます。
今回のピックアップ内容は、日本で運転免許証を取得済みで、ニュージャージー州へ引っ越して自家用車を運転しようとしている方を対象としています。すべての内容を記載しているわけではありません。日本とルールが違うところ、ややこしそうなところ、そして重要そうなところだけ抜粋しています。
私の誤認識で間違って記載している箇所もあるかもしれませんし、交通規則が変わっているかもしれません。記載の内容は、2019年時点のものです。以下のいかなる誤記載やそれによって引き起こされる事件や事故についても責任は負いかねます。あくまで、自己責任であることを念頭に参考までに御覧ください。必ず、ニュージャージー州のドライバーズマニュアルの原文も合わせてご確認ください。
運転免許証の概要
- 運転中、有効な運転免許証(a valid driver license)、有効な保険(valid insurance)、自動車の登録証(vehicle registration cards)を携帯しなければならない。
- 法的にニュージャージー州の居住者である運転者は、ニュージャージー州で運転免許の認可を受けなければならない。
- 住所が変わったら、引っ越しから1週間以内にMVC(Motor Vehicle Commission)に報告しなければならない。
- 名前が変わったら、2週間以内にMVCに報告しなければならない。
- ニュージャージー州へ引っ越してきた、州外の有効な免許証を持っている運転者は、60日以内にニュージャージー州の運転免許証を申請しなければならない。
- 18歳未満の申請者は、親または保護者による同意書への署名が必要。
- 運転免許証にはいくつか種類がありますが、バスのような大型車ではなく普通車を運転する場合には、「Basic Automobile License」を取得が必要。有効期間は4年間になります。ただ、我々駐在者が入手できる運転免許は2年間の有効期限のようです。
携帯電話の使用
運転中のハンズフリーの携帯システムの使用はOKです。ただ、文章を打ったり、携帯本体を使うのは禁止です。
シートベルトの着用
運転者だけではなく、すべての搭乗者がシートベルトを着用しなければなりません。運転者には、18歳未満の搭乗者へシートベルトを着用させる義務があります。
子供の乗車ルール
身長や体重、年齢に応じてチャイルドシートや乗車位置に制限があります。
57インチ(約145cm)より小さいこども:
法律で認められた適格な前向きのチャイルドシートに乗せなければなりません。
40ポンド(約18kg)未満の4歳未満の子供:
法律で認められた適格な後ろ向きまたは前向きのチャイルドシートに乗せなければなりません。
2歳未満の子供と体重が30ポンド(約14kg)未満の子供:
法律で認められた適格な後ろ向きのチャイルドシートに乗せなければなりません。
また、8歳未満の子供は後部座席に乗車させなければなりません。
自動車のコンディション
- 自動車は20mph(約32km)で25feet(約7.6m)で止まることができる必要があります。
- 事故防止のため、運転前に自動車から雪と氷を除去する(違反金$25〜$75。もし、車から飛ばされた雪や氷で事故が起きた場合、最高で$1,500の罰金が課せられる)。
アイドリング
アイドリングは3分以下にすることが、ニュージャージー州の州法で求められています。これを破ると、$250〜$1000の罰金が課せられます。ただし、交通渋滞やドライブスルーなどは対象外となります。
ハンドルの持ち方
試験でよく出るっぽいです。通常は、ハンドルの右端と左端(3時と9時の位置)を握るべきとされています。
減速、右左折時の合図
右左折時には、100feet(約30m)手前から方向指示器を点滅させなければなりません。
駐車の方法
坂道での駐車時、下り坂の場合には縁石に向かってハンドルを切って停車する。上り坂の場合には縁石に向かって逆にハンドルを切って停車する。
縦列駐車時、縁石から約6inches(約15cm)の位置に停める。
遅すぎる運転
運転者は交通の流れに常に合わせていかなければならないとされています。路面や交通量が通常の状態である時に、遅すぎる運転で交通を妨げることは州法で禁止されています。
センターラインを越しての追い越し
- センターラインが2本の実線:追い越し禁止です。
- センターラインが1本の実線と1本の点線:点線が自分の運転するレーン側であれば、追い越し可能です。
Keep Rightの原則
日本と違い、アメリカでは右側運転です。通常運転の際には、レーンの右側によって運転します。複数車線がある場合には、基本的には右側のレーンを通行しなければなりません。
通行優先権
下記の車両には優先的に通行する権利があります。
- 緊急車両(警察、消防、救急車両)
- 電車(電車が踏切に差し掛かる時)
- バス(バスが交通の流れに戻ろうとする時)
- 郵便車両(郵便車両が交通の流れに戻ろうとする時)
- 電動車椅子等(電動車いす等が横断歩道や道路を横断しようとしている時)
- 交差点にすでにいる他の車両
横断歩道にいる歩行者
横断歩道に歩行者がいる時には、停車する必要があります。停車しなかった場合、最大で$500、25日間の拘留、社会奉仕、免許停止等になります。
日本では見かけませんが、横断歩道のある道路の真ん中に、止まれの標識があるところがしょっちゅうあります。そういう横断歩道は、特に要注意です。警察官が一般市民のふりをして横断歩道で待機していて、止まらなかった自動車を検挙する場合があります。
交差点の通行
- 同時に車両が交差点に差し掛かった時には、右側側にいる車両が優先です。
- すでに交差点に止まっている車両がある場合には、先に止まっている車両が優先です。
右左折
- 右左折の100 feet(約30m)手前から方向指示器を点灯させなければなりません。
- 赤信号であっても「No turn on Red sign」がない限り、赤信号であっても右折が可能です。その際には、完全に停車し、交通を確認の上、歩行者や通行車両に道を譲ってから右折しなければなりません。
※ただ、お隣のニューヨーク州ではマンハッタン周辺の5つの地区では赤信号での右折は禁止のようですので、ご注意ください。
線路横断
- 列車が来る合図(赤信号が点滅している、ベルが鳴っている、ゲートが下がってきているなど)がある場合には、線路の少なくとも15 feet(約4m60cm)手前で止まらなければなりません。
- バスや危険物を運搬する車両は線路で常に止まらなければなりません。
スクールバスのための停車
スクールバスが赤のRightを点滅させている時には、少なくとも25 feet手前で止まらなければなりません。レーンが線によってのみ区別されている、または私有道路である二車線や複数車線の道路では反対車線も停車しなければなりません。
冷凍デザート輸送トラック(アイスクリーム売ってるトラック)のための停車
冷凍デザート輸送トラックにいずれかの方向から近づいたり、追い越したりする時、トラックが赤のフラッシュライトを点滅させながら、ストップサインを表示している時、運転者は、
- トラックの前後を横切る人に道を譲らなければなりません。
- 子供に気をつけ停車に備えなければなりません。
- 停車し、それから15mphを超えない速度でトラックを通過しなければなりません。
緊急車両のための停車
緊急車両のサイレンが鳴っている時や赤や青のライトが点滅している時には道を譲らなければなりません。道の右脇に寄せて緊急車両が通過するまで停車しなければなりません。その後、少なくとも緊急車両の300feet(約90m)後ろを走る必要があります。
車検
車検は2年ごとに受けなければなりません。ただし、新車の場合には5年間は免除されます。実際にどうやって受けるかは下記のNJのMVCの公式ページから確認できます。
その他
スクールゾーンでは他のところよりも制限速度が非常に低くなってます。NJはそうでもないですが、NYを運転する時はかなりの確率でスクールゾーンで警察が待ち構えていますので、スクールゾーンでの制限速度は厳守してください。うっかり標識を見逃して通常のスピードで運転すると、20mph以上の違反になったりして大きな違反になるリスクがあります。
こんな感じで日本のようにいろいろルールがあります。
日本にないルールがありますので、勉強しないと合格は難しいです。次に紹介する模擬テストや先にご紹介した、ニュージャージー州のドライバーズマニュアルを読みつつ勉強されてください。
模擬テスト
勉強や腕試しのためには、マニュアルを読んだり、ネット上にある無料の模擬テストを受験するのが良いと思います。いくつか良さそうな模擬テストが受けられるページをご紹介しておきます。
まとめ
身分証明書類の確認をパスできれば、そこまで難しくはないですが、アメリカへの移住で一番苦労するのは運転免許の取得だと思われます。
ちなみにお隣のニューヨーク州では実技試験が必須らしいです。ここではニュージャージー州について記載しています。お引越しされた各州のルールに従って免許の申請をされてください。
私の場合は、SAVEでの移民情報の認証でトラブってしまい、最終的に最初のMVC訪問から免許取得までに1ヶ月弱かかりました。移民局(USCIS Field Office)に行ったり、SAVEシステムに問い合わせたり、CBPに問い合わせたりさんざん苦労しました。SAVEがなんたらと言われた際のトラブルシューティングについてはこちらの記事にまとめていますので合わせてご覧ください。SAVEでの移民ステータスの認証は全米で共通のシステムっぽいので、他州でトラブっている方も同様に対応できるとは思います。
ニュージャージー州へ引っ越してこられる方の運転免許の申請の一助になりましたら幸いです。
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