英語で「とても」を意味する単語のニュアンスの違い、使い分けは?(Very・So・Fairly・Pretty・ Quite・Extremely・Extraordinary)

Canteenです。

「とても」を意味する英単語はかなりたくさんあります。日本語でも、例えば、とても、すごく、かなり、非常になどいろいろな表現があるように英語でも、Very・So・Fairly・Pretty・ Quite・Extremely・Extraordinaryとたくさんあります。

英語で「 とても」を意味するこれらの単語のニュアンス・意味の違いや使い分けについて、アメリカのNativeの英語の先生による解説をもとにご紹介していきます。

英語で「とても」を意味するVery・So・Fairly・Pretty・ Quite・Extremely・Extraordinaryのニュアンスや意味の違い

英語で「とても」を意味するVery・So・Fairly・Pretty・ Quite・Extremely・Extraordinaryのニュアンスや意味の違い

Very:とても

”Very”はご存知のように「とても」を意味します。

Native

President Donald Trump’s efforts to rein in prescription drug prices aren’t going very well.

上記の例文では、「処方箋薬の価格を制御する努力は、あまりうまくいっていない」というように”Very”は否定文で「あまり」を意味します。

So:とっても

”So”は「とっても」を意味します。

Native

 He looked so handsome in his suit.

上記の例文では、「彼はスーツを纏ってとってもハンサムに見えた」というように使われています。

VeryとSoの違い

”Very”と”So”の違いは、フォーマル加減です。”Very”と比べてややカジュアルに聞こえます。そのため、”Thank you very much.”の方が、”Thank you so much.”よりもフォーマルな響きがあります。

ただ、「とても」の意味で使う場合の違いはほとんどありません。

Fairly:なかなか

“Fairly"は「なかなか」を意味します。

Nativeの英語の先生によると”Precise or serious word”であり、ビジネスで使える表現です。また、”The probability is fairly low”という文脈で使った場合、確率は20%程度です。

Native

The Chelsea boot is a favorite for being fairly light and super comfortable, with a leather upper and durable, slip-resistant TPU outsole.

上記の例文では、「なかなか軽い」という意味で使われています。

Pretty:結構

”Pretty”は「結構」を意味します。

Nativeの英語の先生によると、”The probability is pretty low”という文脈で使った場合、確率は15%程度です。"The chance still exists, but it’s low. It’s closer to kind of low.”ということでした。

“kind of"には、いろいろ意味がありますが、その一つに「結構」というのがあります。その強調度合いは”Pretty”に近いです。

Native

 The movie was pretty good but not great.

上記の例文では、「その映画は結構良かったが、グレートではない」という意味で使われています。というわけで、日本語と一緒で結構の意味で”Pretty”や”Fairly”、”Quite”を使って褒めるような文脈で使うと、上から目線な感じになるので要注意です。

Quite:かなり

”Quite”は「かなり」を意味します。

Nativeの英語の先生によると、”The probability is quite low”という文脈で使った場合、確率は5%程度です。”The chance is really really low."で、確率は本当に本当に低い印象があります。

Native

 I am quite capable of doing it myself, thank you.

上記の例文では、「かなり」できるよ、ということを表しています。

FairlyとPrettyとQuiteの違い

”Fairly”と”Pretty”と”Quite”の違いは、その強調度合いにあります。例えば、Lowの前につけて使った場合、

  • Fairly Low; 20%
  • Pretty Low; 15%
  • Quite Low; 5%

といったように、Fairly<Pretty<Quiteの順で強調する強さが変わります。

Extremely:非常に

”Extremely”は「非常に」を意味します。

Nativeの英語の先生によると、”The chance / probability of the accident is extremely low."という文脈で使った場合、確率は1%程度です。

Native

The brutal market dynamics leave US oil companies in an extremely tough spot.

上記の例文では、「非常に」タフな状況であることを表しています。

Extraordinarily:極めて

“Extraordinarily"は、「極めて」を意味します。

”Extraordinary”という形容詞の副詞バージョンです。発音には注意が必要です。ExtraとOrdinaryで分けたくなりますが、分けずに一続きで発音します。

極めて強く強調する表現("The most extreme")です。Nativeの英語の先生によると、”The probability is extraordinarily low”という文脈で使った場合、確率はほぼ0%です。”Almost no chance"で、確率は本当に本当に低い印象があります。

また、日本語の「極めて」と同じでFormalな響きがあります。

Native

He did a good job in extraordinarily difficult circumstances.

上記の例文では、「極めて」困難な状況を表しています。

英語で「とても」を意味する単語の意味・ニュアンスの違いのまとめ

このように、「とても」には様々な言い方がありますね。

日本語に注意深く直してみると、「Fairly; なかなか」、「Prettey; 結構」、「Quite; かなり」という言葉が当たりますが、日本語でも微妙なニュアンスの違いですが、普段意識せずに使い分けしていますよね。英語でも同じように細かなニュアンスの違いの言葉があります。

単語意味ニュアンスの違い
Veryとても”Very”は”So”と比べてややフォーマル。シリアスな場面で謝る場合は、”I’m so sorry.”ではなく”I’m very sorry.”とすべき。
Soとっても”So”は”Very”と比べてややカジュアル
Fairlyなかなか”The probability is fairly low”という文脈で使った場合、確率は20%程度
Pretty結構”The probability is pretty low”という文脈で使った場合、確率は15%程度
Quiteかなり”The probability is quite low”という文脈で使った場合、確率は5%程度
Extremely非常に”The probability is extremely low."という文脈で使った場合、確率は1%程度
Extraordinarily極めて”The probability is extraordinarily low."という文脈で使った場合、確率はほぼ0%