英語で「人々」を意味する単語のニュアンスの違い、使い分けは?(People・Folks・Gang・Those・Person(s)・Humanity・Human beings・Humans)

2020年5月9日

Canteenです。

「人々」を意味する英単語はかなりたくさんあります。日本語でも、人々、人間、皆さん、みんな、人類などいろいろな表現があるように英語でも、People, Folks, Gang, Those, Person(s), Humanity, Human beings, Humansとたくさんあります。

英語で「人々」を意味するこれらの単語のニュアンス・意味の違いや使い分けについて、アメリカのNativeの英語の先生による解説をもとにご紹介していきます。

英語で「人々」を意味する単語のニュアンスの違い、使い分けは?(People・Folks・Gang・Those・Person(s)・Humanity・Human beings・Humans)

英語で「人々」を意味するPeople, Folks, Gang, Those, Person(s), Humanity, Human beings, Humansのニュアンスや意味の違い

People:人々

“People"は「人々」という意味です。

中立的な響きです。後にご紹介する”Folks”ほどフレンドリーな響きはありませんが、冷たくもありません。

Native

This past spring, an outbreak of E. coli traced to romaine lettuce made more than 200 people sick and killed five.

上記の例文では、200人の人々を表しています。

Folks:みなさん

”Folks”は「みなさん」という意味です。

Folksはドイツ語が語源です。Folksが使われているときは、”They are trying to friendly or cute. It’s not corporate type of word.”です。つまり、フレンドリーな響きが合って、堅苦しい場面で用いられる表現ではないです。親しみを込めて「みなさん」という意味です。

Native

The folks here at Nook Inc. will continue to develop events to further enrich the lives of our getaway-package participants.

上記の例文では、Nookという会社の社員に対して親しみを込めて「みなさん」と語りかけています。Folksを使うことで寄り添うような上下関係を意識させないようなニュアンスがあります。ビジネスワードではないですが、実際のところこんな感じでビジネスシーンでも割と使います。

Gang:仲間たち

”Gang”は「仲間たち」という意味です。

ギャングは仲の良いグループの人々を指します。フレンドリーに親しい人々を指す時に使います。日本語だと、ネガテイブなニュアンスがありますが、英語でGangと言っても変な感じにはならないです。ただ、Street Gang. Bike Gang.といった文脈では危ない人たちのことを指します。

Native

Leslie Knope, Ron Swanson, Tom Haverford and the rest of the gang are back as the popular comedy series Parks and Recreation returns to NBC for a half hour special tonight, April 30, at 5:30 p.m. PT/8:30 p.m. ET.

上記の例文では、他の「仲間達」といったニュアンスでGangが使われています。

Those:者(もの)

”Those”は「者(もの)」という意味です。

Thoseは日本語で言う「者」に当たる表現です。人間味がない、フォーマルな表現です。カテゴリ分けしているような感じです。日本語でも法律の文章なんかで「〇〇に該当する者はうんちゃら」みたいに「者」が使われると思います。Thoseもそんな感じです。

Native

Those over 21 years old can vote.

上記の例文では、21歳以上の「もの」が投票できる、という意味です。

Native

Those with a valid passport are eligible to fly.

こちらは、有効なパスポートを持つ「もの」が搭乗できる、という意味です。このように指示を説明したりするような場面で使います。人間味というかそういうのはないです。

Person(s):人

”Person(s)”は「人」という意味です。

Personもどちらかというと、”Those”に近い表現です。Personは日本語だと「人」に近いのかなと思います。性別に関係なく使います。警察がよく使います。暖かみはなく、ちょっと距離を取るような機械的な言い方です。

Native

 The person at the front desk will be able to help you.

上記の例文では、受付にいる「人」を指しています。

Humanity:人類

Humanityは”人類”という意味です。

人間全部です。日本語の人類と覚えれば簡単です。

Native

To get around this problem, researchers in Japan have proposed and demonstrated possibly the most expensive altitude sensor in the history of humanity.

上記の例文では、「人類」の歴史という意味で使われています。

Human beings:人間

”Human beings”は「人間」という意味です。

”Human beings”は日本語で「人間」が一番近いと思います。生物学的なニュアンスもありますし、書き言葉のようなニュアンスもあります。後で紹介する”Human”と”Humanity”の間のようなイメージです。

Native

 The drug has not yet been tested on human beings.

上記の例文では、この薬はまだ「人間」ではテストされていません、という意味で使われています。

Humans:ヒト

”Humans”は「ヒト」という意味です。

Humansは日本語で言うところの「ヒト」、「ホモサピエンス」に当たります。生物学的なヒトを表します。動物と区別する特別な存在、あるいは独特なものとしての「ヒト」を表します。

Native

humans are the only mammals not endowed with a natural defense against the elements, such as fur or a thick hide

上記の例文では、「ヒト」は唯一の哺乳類です、という文脈で使われています。他の哺乳類から生物学的に異なることを強調する意味で”Humans”が使われています、

英語で「人々」を意味する単語の意味・ニュアンスの違いのまとめ

このように、「人々」には様々な言い方がありますね。かなりたくさんありますが、割と理解しやすいニュアンスの違いがあります。

単語意味ニュアンスの違い
People人々中立的な響き
Folksみなさん親しみを込めて
Gang仲間たち仲の良い仲間
Those者(もの)非常にフォーマル
Person(s)”Those”にやや近く機械的
Humanity人類人間全て
Human beings人間生物学的、文学的な響き
Humansヒト生物学的な言い回し