ニュージャージー州緊急事態宣言を6月6日まで延長へ

ニュージャージー州の確認された陽性症例の推移
ニュージャージー州の確認された陽性症例の推移

Canteenです。

私も住んでいる全米No.2の感染者数を誇るニュージャージー州は6月6日までの緊急事態宣言の延長を決定しました。

GovernorのMurphyもTwitterで延長について触れています。

これは、私達の前へ進む道を留めるようなデータを見ていることを意味しているのではない。この宣言は延長されない限り30日後に失効する。我々は依然として、公衆衛生の危機にある。

https://twitter.com/GovMurphy/status/1258080397570826246

とつぶやいています。予防的な処置ということですが、私も含めてすでにニュージャージー州の住民は3月中旬から自宅でQuarantine(隔離)や在宅勤務をしていて、すでに1ヶ月半が経過していますが、さらに1ヶ月それが続くことが決定されました。

ニュージャージー州からニューヨークシティへ通勤する人も多く、ニュージャージー州は日本の千葉とか埼玉的な位置づけです。ニューヨーク近郊の大規模な日本人コミュニティもニューヨークからハドソン川を挟んだエッジウォーターという地域にあります。

FOXニュースによると、

New Jersey is the second-worst-hit state by the number of coronavirus cases and deaths behind New York. The virus has sickened at least 131,890 people and killed 8,244 as of Wednesday.

ニュージャージー州はニューヨークの次で2番目にコロナウイルスの感染者数と死者数が多い。ウイルスは少なくとも131,890人に感染し、8,244人が水曜日時点で死亡している。

https://www.foxnews.com/us/new-jersey-coronavirus-murphy-extends-public-health-emergency

州1つで日本の感染者数なんて超えてしまうほどの感染者数ですね。ニューヨーク州がぶっちぎりで感染者数、死者数ともに多いですが(感染者数32万人、死者数2万人)、そのおよそ半分の規模ですので深刻さがわかるかと思います。

上記の英文で出てくる”As of”はとっても使いやすい英語表現です。日本語での「いついつ時点」という意味です。よく仕事でも資料の作成時などに使います。例文を一つ載せておきます。

Native

As of now, it’s difficult to tell in a cancer’s early stage which patients have which kind of tumor.

正直、現地在住の身からするとコロナ疲れはかなり出てきています。とにかく長いです。こちらでは、在宅勤務のことをWFH(Work From Home)と呼びます。WFH自体は本当に仕事もしやすいし、捗るし、ずっとこのままでもいいというのが正直なところです。アメリカ人の同僚でもそういうことを言う人は結構います。

また、ニュージャージー州知事のTwitterの引用ですが、

見てくれ。テストを実施できる施設が増えている間にさえ、1日の陽性件数は継続して減ってきていることを確認している。検査した人の中での陽性率も減少が続いている。

https://twitter.com/GovMurphy/status/1258081721230163968

と言ってます。

この冒頭にある”LOOK”は、ビジネス英語でよく上司が使います。「注目してくれ」、「聞いてくれ」、といった意味で”Hey look”みたいな要領で話の冒頭で使われます。”Level”という単語が出てきますが、「平にする、平らになる」という意味です。”even as〜”は、「〜の間でさえ」という意味です。使いやすそうな表現がたくさんあります。

記事中にもありますが、私だけではなくてニュージャージー州市民の多くが、自宅待機に辟易してきています。記事中にもありますが、州知事が明確な封鎖の解除日を示さないことに対しても苛立ってきています。もちろん、それを示すのは難しいです。

問題なのは、ワクチンがないことと、治療法が確立していないことです。ニューヨーク州の外出している市民に対する検査結果によると15%前後が感染していることが示されています。ただ、集団免疫を獲得するには70%程度が感染していて感染先にならないか、免疫を持っていないといけないようです。

第2波、第3波の感染が起これば、また、自粛に逆戻りになるだけではなく、今度こそ完全に経済が崩壊します。

ただ、中国の様子を見ると、海外からの感染者数の流入があるものの、第二波は来ていないようです。香港なんかも平時にもどりつつあるようです。油断はできませんが、しっかりSocial Distanceや手洗いうがいの励行、体調管理といった基本的なことをやっておけば、第二波は避けられそうです。

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