サイバーアタックで停止していたコロニアル パイプラインが再開
Canteenです。
CNBCによるとサイバーアタックで5月7日金曜日以来停止していたColonial Pipelineが、5月15日土曜日に完全に再開しました。
Colonial Pipelineはテキサス州から東海岸のニュージャージー州まで続くパイプラインで東海岸エリアの燃料のおよそ50%を供給しています。
FOXの記事に分かりやすいマップがありますが、テキサスからニュージャージーにかけて、パイプラインが枝分かれしていて、南東部全域に燃料を供給していることがわかります。
燃料にはガソリン、ディーゼル燃料、ヒートオイル、ジェット燃料が含まれます。
私が住んでいるニュージャージーでは特に燃料不足は起きていません。ガソリンスタンドに列ができるようなこともないです。ただ、CNBCによるとワシントンD.C.は80%、ノースキャロライナは63%、ジョージアとサウスキャロライナは40%以上、バージニアは38%のガススタンドでガソリンが不足しているそうです。
フロリダ州でもガソリン不足になっていると現地の知り合いから聞きました。
報道によると、サイバーアタックを起こしたハッカー集団の「ダークサイド」は嘘か本当か解散したそうです。彼らの目的は金銭で社会に混乱を引き起こすことではないとの声明をニュースで見ましたが、アメリカのエネルギーの大動脈に攻撃を仕掛けてよくそんなこと言えるなと思います。。。
結局、Colonial Pipelineは身代金の$5M(約5億円)をハッカーに支払ったそうです。ただ、見返りに得た暗号化の解読コードで解除を試みたが時間がかかりすぎることから、結局、自前のバックアップを使って復旧したそうです。
アメリカの会社で勤務していますが、取引先の企業で最近サーバーのトラブルかハッキングかわかりませんが、ちょくちょく取引先がIT関連のトラブルが起きています。身代金を払ってしまう企業が実際はかなり多いのかもしれません。
アメリカは国土が広くて、自動車なしでは生活できないので、ガス欠はかなり致命的です。パイプラインは正常化しましたので、供給不足も近いうちに解消すると思います。長期化しなくてよかったです。
“Our team members across the pipeline worked safely and tirelessly around the clock to get our lines up and running, and we are grateful for their dedicated service and professionalism during these extraordinary times,” the company said.
https://www.cnbc.com/2021/05/15/colonial-pipeline-resumes-normal-operations-after-hack.html
CNBCの記事で使われていた”around the clock”は、時計の周りで、すなわち「24時間体制で」の意味です。
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